今年の梅雨は、「期間的に長くもなく短くもなく」と言ったところでしょうか。
ただ、平年に比べ高湿であったと言えます。
高湿であった事から短期間でのカビ発生の情報が入ってきています。
カビは発生・繁殖条件が整うと爆発的な拡大を見せます。
特に、この時期のカビ対策は❛水対策❜と言っても過言ではありません。
高湿→結露→カビ(浮カビを含む)のローテーションでカビは汚染度を増し、繁殖範囲を拡大していきます。
高湿は自然の成り行きでどうしようもありませんが、結露は人為的に解決する方法はあります。
①こまめに布・スポンジ等のモップで拭き取る
②空調設備の有効な設定で低湿にする
③サーキュレーター等で高湿の空気を低湿な区域に分散させる
防カビ処置を行っていても、処置した面の上に結露が発生すれば、結露の上にカビが繁殖(浮カビ)したのでは
カビ本体が防カビ処置した面に接触できなく浮カビとして繁殖します。
時間の経過と共に、結露は躯体に吸収されたり空気中に蒸発したりしてカビ本体と防カビ処置された躯体が
接触しカビは死滅の方向となりますが、日常的に高湿な環境ですと結露の消滅速度よりカビの繁殖速度の方が
上回りカビの死滅を阻害する恐れもあります。
上記の①~③は結露対策ではありますが、カビ対策に通じます。
少しの手間でカビ対策は容易であり、防カビ処置した衛生的・美観的良好な躯体を末永く維持する事が可能です。